尾道に行って1983年版「時をかける少女」の舞台を見たので、その勢いで2006年版アニメ「時をかける少女」を再見してみました。
ここには原田知世が演じた芳山和子が魔女おばさんとしてでてきます。特に重要な役割ではありませんが、主人公がふとしたことからタイムリープできるようになって相談に来ります。でも相談されても若いときにはよくあるのよ的な反応でほとんど意味がない・・
登場人物は手書きの風味が強い絵柄で声優も専門の声優ではないのでちょっといまのアニメとは違う雰囲気です。主人公の女の子は活動的ですが、でも青春時代特有のゆらぎがあります。ちょっと面白いのはタイムリープするときにジャンプすること。時を「かける」少女を文字通り絵にした感じで微笑ましいです。
そしてタイムリープを続けていくときの音楽がバッハのゴルドベルグ変奏曲なのですが、妙にマッチしていて面白くて、このへんが細田守監督らしい洒落だなあと思わせます。
オリジナル版に比べてタイムリープの結果おこる事件はシリアスなものになっていて緊張感が高いストーリー展開です。最後のシーンはちょっと物足りない気分もありますが、そこはオリジナルとほぼ類似の展開なのでしかたないところでしょうか・・・
ベテラン声優を使っていないところは賛否ありますが、やはり本職の声優でない声は何度も見る上ではちょっと物足りないものを感じてしまうのは否めません。でもトータルでは十分面白い作品です。