STORY
親もおらず、金も友達も夢もない高校生の熊子が通学用にスーパーカブを買ってから徐々に生活がかわり、友達ができてくる。。。
◆スーパーカブ 全12話 (2021)
REVIEW
熱いドラマもなく感動もないけど、なんとなく見て、なんとなくカブが欲しくなる不思議なテイストの作品です。
1話オープニングは山梨ののどかな景色と透明感のあるドビュッシーのピアノで静かにスタートします。主人公は親がいなくて一人暮らし。普通こういうときは逆境にもめげず健気で明るいか、グレて不良だけど根は優しいみたいな設定が多いけど、この主人公は無口で愛想が悪くて友達もいません。不良でもないけど、ときどきルール破りはする(ときどき「おいお、いいいのかよそれ!」とつっこみたくなる。。)という設定である意味リアル。
”道”探求ものは、まず導入部で”道”にはいる発端があって、それを追及する過程で友情を育み、最後には自分なりの”道”を確立して同時に自分の発展を自覚するというのが定番です。
この主人公も通学で坂道を自転車で登るときに軽々と追い越していくバイクをみてカブを買うところからカブとの生活が始まって、その生活のなかでちょっぴり友達ができて、最終話で友達といっしょに自分の発展を自覚するという王道をいきます。
全体のカラーの使い方や音楽の使い方が素敵なので晩御飯食べながら軽くみるのがおすすめです。。。
総合 | 総合評価 | 81 | 静かな味わいがある | |
A | テーマ性の高さ | 8 | スーパーカブを静かに愛する雰囲気がよい | |
B | シナリオ・演出の良さ | 8 | 淡々としみじみと主人公の変化を追う演出が素晴らしい | |
C | キャラクターの魅力 | 8 | それぞれのキャラクターが個性を発揮している | |
D | 作品の美しさ | 8 | 写真の加工と思われるが風景は綺麗にできている。スーパーカブの3Dの動きはややぎこちない | |
E | 感動度 | 7 | 大きな感動はないが毎回なんとなくしみじみする | |
F | 癒し度 | 9 | なぜかじっと見てしまう |