Rewatch 響け!ユーフォニアム#3『転』

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第五回のフェスティバルで成功して順調に発展してきた物語も第六回「きらきらチューバ」から第八回「おまつりトライアングル」でオーディションが始まり新たな展開があります。物語全体の起承転結の転にあたる部分です。

第五回のフェスティバルでの一応の成功でチームワークも固まり、自信も少しついたところで、滝先生がコンクール出場メンバーをオーディションで決めると爆弾発言で大きな波紋が生まれます。

「響け!ユーフォニアム」公式HPより

勝負を考えた場合、オーディションは当然の方策ですが3年間しかない高校生活を考えると経験者は当然有利になることを考えると高校から始めた人には大きなハンディキャップを背負って戦うことになります。さらにソロパートを吹くエースも決めなければいけません。特に3年生はこれが最後のコンサートなので大きな衝撃が走ります。

「響け!ユーフォニアム」公式HPより

このへんは高校生のクラブ活動では避けて通れない問題ですね。3年間必死に練習してもレギュラーになれない野球部員の話もよくあります。吹奏楽部の場合はコンサートレギュラー以外に初心者チームを作って練習するので野球部よりまだましなのかな。。。

「響け!ユーフォニアム」公式HPより

そして、やや打ち解けつつあった久美子と麗奈の関係は第八回で大幅な進展がありました。ハプニング的に久美子と麗奈はお祭りにいっしょに行くことになるのですが、麗奈はお祭りの会場ではなく、お祭りの会場と離れた展望台のある山の上に登ります。そして、久美子に自分は特別になりたいということを宣言すると同時に普段はいい子ぶりながらもときに本音を素直に漏らす久美子に好感をもっていたと告白。そして麗奈は久美子の顔を指でなぞりながら久美子なら自分の気持ちをわかってくれると思っていたと言います。夜の闇の中、街の灯りを足元に見ながらトランペットとユーフォニアムでデュエットをするのでした。

「響け!ユーフォニアム」公式HPより

(ちなみに実際にこの展望台に登りましたが、すぐ下には民家があり、音出しは禁止という看板がありました。たぶんアニメを見て展望台で楽器を吹いた人がいたのでしょう。)

「響け!ユーフォニアム」公式HPより

このシーンはとても印象深く、ちょっとwiredな感じもしますが、青春の過敏な雰囲気を表していて大好きです。百合展開という声もありますが、純粋に友達としての表現だと思います。それにしてもこのシーンを原作で読むとほんの2行程度。原作で忠実でありながら、原作の何十倍も印象深いシーンを作るのはさすがに京アニです。京アニの数多いアニメの名シーンの中でもトップ10にはいるシーンでしょう。