近鉄特急 あをによし #1 エクステリア編

Uncategorized
  1. ホーム
  2. Uncategorized
  3. 近鉄特急 あをによし #1 エクステリア編

土曜日に「あをによし」に乗ったので、ちょっと幼女戦記レポートはお休みして、「あをによし」レポートを。まずエクステリア編です。

近鉄は関西ではだれでも知っている鉄道で、奈良に行くなら近鉄というのは常識です(たぶんJRで奈良に行こうとする人は少ないでしょう)。しかしプロ野球から撤退して以降は全国的な知名度が低下していて、京都ー奈良は近鉄がメインだと知らない人も多いのが実情です。そういう状況を打破するために観光に来たらぜひ乗りたくなるような車両を作ろういうことで企画されたのが「あをによし」です。

深みのあるメタリックの紫色と金色がよくマッチしています。貫通扉があったところは継ぎ目なく埋められていますが、面がなだらかにつながっていないのが残念

しかし、さすがに専用車両を作るほどのお金もないので、(それに京都ー奈良は距離が短いので速度アップは意味がありませんから)旧型特急を改造しています。元ネタは70年代に作られた12200系。その中でもエリザベス2世夫妻や昭和天皇夫妻を乗せた栄光の12256F編成が改造のタネ車になっています。なので、車歴はおおおむね50年ということになります。今回改装して10年は使うとすると60歳まで働くことになります。

12200系(近鉄HPより)

運行は京都ー奈良ー大阪難波です。もともと時間は短いので時間短縮のためではなく観光の気分をもりあげるための特急です。4両編成で定員は84名ですが、車両の改装に3億円かかっているので利益はほとんどないでしょう。やはり近鉄のイメージアップの目的が大きいのだと思います。

運行区間(近鉄HPより)
途中に整備中の平城京を通ります。ほとんどが草むらですが徐々に建物の復元が進んでいます。
京都駅に入線する様子。普通の人も携帯を構えて。。

駅での人気ぶりを考えるとかなり目的を達しているように思われます。やはり紫と金色のコンビネーションの華やかさと側窓の大きさのインパクトが大きいようです。

改造に関していうと連結しない予定なので貫通幌は取り除かれて埋められています。(なので中央部が平面になっていてちょっと取ってつけた感があるのは残念です)。側面は窓を大きくしたり新しいドアをつけるためにほとんど作り替えられています。窓が大きくなっているのでその分大幅に補強されています。

凸凹して不細工だった尾灯はスカートに組み込まれてスマートになりました。そのスカートは金色に
2席で一つの窓になるように配置されています
サロンの巨大な窓。正倉院の宝物である螺鈿紫檀五絃琵琶の花柄が目をひきます
この折りたたみドアはおそらくオリジナルのまま

インテリア編につづきます