冒頭から圧倒的な能力を示した主人公ターニャは1話の中で軍規を忠実に守り、命令に従わないものには容赦ないという軍人としての顔が強調されますが、最後に悪魔的な表情を見せて、みている側を不安に陥れます。この主人公はいったいどういう設定なのだろう?と。
普通の映画やアニメの戦争物の場合、能力のある人物のパターンはだいたい以下の4つです。
- 能力と勇気があって部下や同僚を思いやるスーパーヒーロー型
- 仲間との友情に支えられながら徐々に潜在的な能力が開花する成長型
- 能力と勇気はあるが、いつも上からの命令に反抗する跳ね返り型
- 能力はあるが冷酷無比で情け容赦なく敵を叩き潰す。敵役かライバル役
ターニャはいったいどういうタイプなんだろう?と気になりますが、最初はスーパーヒーロー型かと思いますが、命令違反をして死んだ元部下を嘲笑う悪魔的表情を見てすぐにそうでないとわかります。
そうすると跳ね返り型かと思いますが、軍の命令には忠実に従って、ぐちをいいながら任務遂行するので全然違います。一番近いのは最後の敵役/ライバル役型ですが、主人公がこのタイプなのは前代未聞です。
このタイプには(普通は)共感できないのですぐには感情移入できないのですが、愚痴を言いながらも圧倒的な戦闘能力で味方の戦線を支えている姿になんともいえない不思議な感情がわいてきます。それにだいたいこのタイプの登場人物はだいたい自滅していくパターンが多いので、みている方はターニャもどこかで自滅してしまうのではないかとハラハラしてしまいます。
この不思議な主人公はどういう経歴なのかというのが早くも2話であきらかにされます。(とにかく展開が早く食いいるようにみてしまいます)