物語冒頭から激しい戦闘が禍々しい雰囲気の音楽と共に始まったときから、緻密な戦闘描写とキャラクターデザインのギャップに驚かされます。戦闘描写は小銃、榴弾砲から、制服、備品、塹壕戦の様子など第一次大戦の西武戦線の雰囲気そのままです。榴弾砲を打った時に砲が反動で動くさまなどは「ああ、ちゃんとわかってるなあ」と思わせます。
それに比べてキャラクターの顔はあえて一般的な魅力ある顔にしていないのではないかと思える確信的な不細工さ。主人公のターニャデグレチャフは正義というより悪のダークヒーローなので異様なのは当然として、後に副官になるセレブリャーコフ伍長などは人間とは思えない顔で美人にも精悍にも聡明にも見えません。実は後で知りましたが原作のセレブリャーコフ伍長は美少女でした。つまりこのアニメではわざわざ原作の漫画から不細工にしているということです。
これは製作陣が相当考えて、単なる美少女アニメと間違われないようにしたのではないかと思われます。これは常識的に相当勇気がいることでしょう。可愛い女の子をだしておけばある程度視聴率を稼げるはずですから。製作陣の「この話の本筋はそんなところではないのだよ」という言葉が聞こえてきそうです。ここまでの印象が物語冒頭５分くらいです。
つづきはまた明日
