過去にメッセージを送って事態を改善しようとする話はJ.P.ホーガンの「未来へからのホットライン」や傑作タイムリープアニメのSteins;Gateが有名ですが、この作品でも重要なキーになっています。ジェットジャガーをアップデートするために過去にメッセージを送信するのですが、それが情報とわからないようにMD5というハッシュ関数を使うというのが新しい趣向です。
この過去へのメッセージを巡って主人公二人がAIのペロ2と論議を繰り返していくのですが、正直言って基本知識がないのであまりよく理解できません。3回見てもいまだによくわからない。。。でもその過程の緊迫感はとってもよくわかる。よくSFを映画化すると理屈のところをすごく簡単に説明してしまって、(平たく言うと理屈は省略してアクションに持っていく)SFファンとしてはいつも物足りなさを感じるのですが、このアニメは延々と理屈を捏ねていきます。正直その理屈がどのくらい意味があるのか理解するのも難しいのですが、、、それでもSFファンとしてはよくやったと喝采を叫びたい。
この作品は最初見た時はへんな作品だなあと思いましたが、見れば見るほど味わいがあるSF作品だと思うようになってきました。