もう一つの尾道の映画 小津安二郎の「東京物語」

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もう一つの尾道の映画は世界の映画監督が選ぶオールタイムベストで1位に輝く「東京物語」。小津安二郎監督の最高傑作と言われている作品ですが、映画の冒頭と終わりが尾道です。とくに最後に妻を亡くした笠智衆が原節子と灯籠の前で話をするシーンが印象的です。  

小津安二郎の映画は会話シーンの独特のカメラアングルが特徴の一つですが、アニメを見ていてもそれを意識してるなと思うシーンが結構あります。「響け!ユーフォニアム2」の9話で久美子がアスカの家でちゃぶ台で向かい合って話し合っているシーンはかなり小津安二郎を意識しているようです

尾道の街のあちこちの風景が映されている「東京物語」ですが、残念ながらほとんどは70年の月日のなかで大きく風景が変わってしまっています。でもちょっと雰囲気が味わえて満足しました。 

有名なラストシーンのショット。浄土寺の灯籠の前の笠智衆と原節子。
浄土寺の灯籠は残っていましたが周辺の塀などが大きく変わっていて映画と同じ方向からは写真が撮れません。ちょっと残念です。それにしてもこの灯籠は世界で最も有名な灯籠ですね
小津が撮った海はいまもかわりませんが、船は明るくなりました。
JRの周りの家はすっかり変わっています。
山際にある浄土寺
浄土寺の入り口
堤防には東京物語のレリーフが飾ってあります
市役所の前の映画博物館。映画の発表されたころの資料が展示されていました。