もう一つの尾道の映画は世界の映画監督が選ぶオールタイムベストで1位に輝く「東京物語」。小津安二郎監督の最高傑作と言われている作品ですが、映画の冒頭と終わりが尾道です。とくに最後に妻を亡くした笠智衆が原節子と灯籠の前で話をするシーンが印象的です。
小津安二郎の映画は会話シーンの独特のカメラアングルが特徴の一つですが、アニメを見ていてもそれを意識してるなと思うシーンが結構あります。「響け!ユーフォニアム2」の9話で久美子がアスカの家でちゃぶ台で向かい合って話し合っているシーンはかなり小津安二郎を意識しているようです
尾道の街のあちこちの風景が映されている「東京物語」ですが、残念ながらほとんどは70年の月日のなかで大きく風景が変わってしまっています。でもちょっと雰囲気が味わえて満足しました。