ストーリーは王道+ミッションインポッシブルですが、それでもこの映画が空前絶後なのはなんと言っても空戦シーンです。もちろん実機を使ったということが大きなポイントですが、他にも実機を使っている映画はいくつもあります。その中でこの映画が空前なのは俳優が実際に戦闘機に乗っているとろこを撮っていること。
前作のトップガンも空戦シーンは素晴らしいのですが、パイロットのシーンは当然スタジオで撮って合成しています。他の全ての映画がそうです。
でも、この映画では実際に乗っています。実は映画の予告のときからトムクルーズが戦闘機に乗っていると言うことが宣伝されていました。一瞬、自分で操縦している?と驚きましたが(予告でも微妙にこのへんをぼかして表現している)、実際は複座のF/A-18の後席に乗って操縦しているふりをしているというものでした。
でも、これがかつてない臨場感を生み出しています。特に空母からのカタパルトでの発艦シーンや渓谷を飛ぶ時のパイロットのリアルな雰囲気が最高に生かされています。
これは複座があるF/A-18だから可能になったこと。ところがいまの第5世代戦闘機には複座がありません。つまり今後の(少なくとも当面は)映画で新しい戦闘機でこれと同じ映像をとることは不可能ということです。なので絶後となるでしょう。
いずれにしてもこの映画を完成させたトムクルーズとそのフタッフにはほんとうに感謝の念しかありません。