今日はほかの話を書こうと思っていたのですが、重大ニュースが発表されたのでその話をします。
ついに「響け!ユーフォニアム」シリーズの「久美子3年生編」が、2024年にTVシリーズとして放送されることが発表されました。そして2023年、新作中編アニメーション「アンサンブルコンテスト編」のBlu-ray発売と劇場特別上映も決定しました。
https://natalie.mu/comic/news/480314
もともと3年生編は制作されることが決まっていたのですが、おそらく例の事件の影響で具体的な時期については明言されていませんでした。ファンとしてはただじっと待つしかない状態でしたが、この度ついに時期が明確になりました。おそらく我々が想像できないような大変な苦労の中で京アニのみなさまが全力で取り組まれた成果に違いないと思います。関係者のみなさまに本当に感謝します。
「響け!ユーフォニアム」は数多ある音楽アニメの中でも屈指のアニメです。音楽に真摯に向き合う製作姿勢と高校生の青春をリアルに叙情的に描く作画の美しさも群を抜いています。
楽器の質感、演奏する人の姿、宇治の街の景色を極めて浅い被写界深度で(背景のピントのぼかし度合いが極めて高い)美しく描いて絵を見ているだけで時間を忘れらます。そして若い高校生独特の友情の表現も見事です。
特に印象的なシーンは夜の大吉山公園で主人公二人が友情を確認しあうシーンですが、原作を読むとたった2行くらいの主人公たちの行動を情感たっぷりに心が震えるシーンとして描写しています。
演奏会シーンでは大概のドラマやアニメでは、どうせ演奏の良し悪しは視聴者にはわからないだろうから、と登場人物たちの心の声で表現するケースがほとんどですが、このアニメではそういう安直な手法はいっさい使われません。製作者が真摯に物語に取り組んでいるのがひしひしと伝わる演出です。
原作の小説があるので、それを読めばストーリーはわかるのですが、あえて読まないようにしてアニメで初めてみたときの感動を大事にしようと思っています。2年先ですが、心を鎮めてゆっくりと待ちたいと思います。