ついにFor All Mankindのシーズン3の予告編がYouTubeにあがりました。なにそれ?という人も多いかと思いますが、実写連続ドラマ宇宙SFとしては史上最高のシリーズです。昨年Season2が悲劇的な状態でおわり、この先どうなるのかと思って心配していたところでした。
そもそもどういう話かというと、史実ではアメリカとソ連が熾烈な宇宙開発競争を繰り広げた1960年台の最後にアメリカがアポロ計画を成功させたことで、ソ連が競争からおりたたために70年台後半以降宇宙開発が失速してしまいます。
しかしこの物語の世界では、タッチの差でソ連がアメリカよりも先に着き着陸を成功させてしまいます。史実では初めて月に着陸したときのアームストロング船長の言葉は「That’s one small step for a man, one giant leap for mankind」でしたが、この世界のソ連の宇宙飛行士は”レーニン主義の同志のために”という言葉を使ってアメリカが戦慄するところから物語がはじまります。
月着陸レースで敗北したアメリカが挽回しようとさまざまな宇宙開発をすすめます。女性宇宙飛行士の誕生もそのひとつです。そして米ソの宇宙開発競争はエスカレートしてお互いに月に基地を作ってにらみ合う時代にいたります。
まあ一種のパラレルワールドものですが、そのリアリティの高さには驚かされます。史実を知っていれば知っているほど関心するのですが、知らなければたぶん何の違和感もなく見られると思います。
そして同時に宇宙飛行士の複数の家族の人生ドラマがからまります。
映像も美しく、特撮・CGのすばらしいできばえで緻密なストーリも相まって史上最高のSFドラマだと思います。Apple TV+でしか見られませんが、SFファンならばこれを見るためにApple TV+にはいっても後悔しないでしょう。
できるだけ予備知識なしで見たいので事前情報は見ないようにしていますが、この予告編を見るとついに火星編がはじまるようです。登場人物はちょっと歳をとったいままでの登場人物たちと、新しい顔もいるようです。ほんとうに楽しみです。