このような特異な主人公はどうやってできたのか?が2話、3話で明らかになります。以下ネタバレがありますので、ご了承ください。
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主人公はもともとは現代日本の有能だけれどちょっと冷たいサラリーマンでした。家族がいるかどうかはわかりません。それがある日リストラした部下の恨みをかって殺されてしまいます。その瞬間、神が現れ不信心な主人公を厳しい世界に転生させると言われてしまいます。
その結果、主人公は我々の世界の20世紀初頭のドイツに類似した国に女の赤ん坊として転生します。その世界はほとんど我々の世界と同じですが、一部の人間は魔法が使えて、その能力を軍隊で活用して偵察や強襲の任務についているのです。
ここまでで驚きです。転生はいまではアニメの定番ジャンルになっているので驚きはありませんが、神を信じない人間に試練を与える神がでてくるような宗教的設定がある番組は日本では空前絶後でしょう。キリスト教国の映画やドラマでは神がかかわったものがたくさんあります。シリアスなミステリーだと思っていたら突然、神の啓示や神の奇跡があらわて唖然とするものです。
スティーブンスピルバーグの未知との遭遇などでも主人公はなぜかUFOの基地を知っているという描写がありますが、これは神の啓示という概念がない日本人には全く理解できないものでした。そのほか、飛行機の上で突然人間が消えてしまうものや、子供が突然失踪してしまうものなど最後は神の仕業的なものは枚挙にいとまがありません。
日本ではそんなドラマは絶対できないだろうと思っていたのに、この驚きの展開の「幼女戦記」。神の意志に逆らうこの主人公はこのあといったいこの主人公はどうなるのだろうと目が離せなくなります。