間違って２冊買った第６巻のひとつをブックオフで売って、新たに７巻を買い直しました。
アニメは基本的にほぼ原作のままということがよくわかりました。セリフもほぼ原作のまま。ところが、それがちょっとした問題で、原作では心理状態や舗装説明を神の目として書いてあることがアニメでは絵で表現するしかないので少しわかりにくくなっているところがありました。
アニメでは終盤で宇川が能力を使ったときに何が起こったのか？それと咲良田が能力を失うこととどういう関係があるのか？がよくわかりませんでした。最初に見た時は宇川が直接能力を使って能力を消したのか？と勘違いしてしまいました。。。アニメはもう少しうまく説明を付け加えるとよかったのですが、おそらく製作陣は説明のしすぎを恐れたのでしょう。まあ、でもアニメも淡々としたセリフをうまく繋ぎ合わせてがんばっていました。特に春琦美空の声優の花澤香菜と相馬菫の声優の悠木碧がお互いの個性を最大限にだしあって微妙な対決感をだしているところがすごくうまくできていたと思います。どこまでもまっすぐな美空とちょっとひねた菫という組み合わせを見事に表現しきっています。私にとって花澤香菜といえば、Steins;Gateのまゆしー、悠木碧といえば幼女戦記のターニャですが、そのときとは全く違う演技にほんとに声優の役作りの能力の高さには驚かされます。
この原作者の河野裕の文章はとてもすっきりとして優しい感じで読みやすいし、なによりも奇想天外な超能力ものの中で、「善」とはなにか？とか「正義」とは？という陳腐な話題を飄々と哲学的に話題にしていく独特のスタンスが面白く、大変気に入りました。まだ若いようなので将来はラノベを超えて小説家として活躍されていくことを期待しています。