高山市街地は観光地ということもあって古民家を改装したようなカフェなど魅力的な喫茶店がたくさんあります。その中でも異彩を放っているのは「バグパイプ」。明治時代のような白い外観が際立っています。
ほとんど予備知識のない状態で初めて「氷菓」を見たときに深く印象に残ったのは千反田えるが折木奉太郎におじのことを相談するときの風景でした。昭和的な喫茶店なのだけれど、G線上のアリアが流れるなかでアンティークな時計が数多くコチコチと時間を刻んいる空間。その中で二人が話をする姿がとても印象的でした。喫茶店の名前は「パイナップルサンド」。
てっきりその喫茶店は架空のものだと思っていたのですが、その「パイナップルサンド」が実は「バグパイプ」でした。外観も内装もほぼアニメのまま。多くのアンティーク時計がコチコチと時を刻んでいます。そして千反田が飲んでいたウインナーココアもそのまま。よくあるがっかり名所とは違ってここはちょっと異世界を感じる空間が魅力的です。
そして入須先輩に誘われた喫茶「一二三(ひふみ)」は喫茶「去かつて」として存在しています。(内部は違うらしいですが)。こちらは古い街並みに存在する古い家を改造しているようです。
これらの喫茶店が氷菓の魅力を大きく押し上げているのは間違いありません。