サクラダリセットを一回見終わったあと、気になったところをもう一度見てしまいました。調べると原作はラノベでそれなりに売れているよう
このアニメは独特で、リアリティがあるかというと全くない。超能力の話でリアリティを話してもしかたないけれど、このアニメはそもそもそこはもとめていない。登場人物たちのもっている能力は厳密に定義された仕様になっていて、例えば時間リセットも72時間以内とか厳密に定義されている。それぞれの定義された超能力をどう組み合わせて管理局と戦っていくかというストーリーだけれど、能力の定義が厳密なので、それをいかに組み合わせるかという一種のゲーム感の戦いになる。なのでゲーム感覚でこのアニメを見る人は多いでしょう。(調べたら原作者の河野裕さんはやはりゲームデザイナーでした)
でも、管理人が惹かれたのはそこでなく、登場人物たちの虚無感が面白いと思いました。一応登場人物たちは悩んだり、怒ったりするのですが、生身の人間の感情というよりはなんとなく形而上的な感じです。なので話は感情ではなく「思考実験」の繰り返しとして展開します。思考実験をする上では能力が厳密に定義されていることが極めて重要なので、作者がそういう定義を作ったのは思考実験のためだなということがよくわかります。
で、なにを「思考実験」しているかというと、「善」とはなにか?に関わる問い。。。。結構記憶に残る作品でした。あと、最初は無そのものだった時間をリセットできる能力を持つ少女、美空の微妙な変化は見ていて心をくすぐられました。