[REVIEW] ヴァイオレット・エヴァーガーデン

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STORY

少女時代を戦う武器として育てられた主人公が戦争で両腕を失ったあと、義手で手紙を代筆する仕事に携わる。主人公を育てた”少佐”から言われた「あいしている」の意味を知りたくて。

「ヴァイオレットエヴァーガーデン」公式HPより

◆ヴァイオレット・エヴァーガーデン 全12話 (2018)

http://tv.violet-evergarden.jp

REVIEW

妻と話をしていて「ヴァイオレットエヴァーガーデンのどこがいいの?」とちょっと冷たい目で言われました。。。自分でもどこが惹かれるのかなあとちょっと考えてみました。

ヴァイオレットエヴァーガーデンは粗筋だけ読むと通俗的なセンチメンタリズム作品という雰囲気があります。(youtubeにはこの作品を見て誰が一番先になくか?的なちょっと品がよくないビデオがたくさんあります。。。)

ストーリーは「人間性を持たなかった少女が人との関わりのなかで徐々に人間性を獲得する」という割とよくあるもの。綾波レイとか長門有希のイメージです。

でも、ちょっと他の話と違うのは戦うことしか知らなかった少女がある言葉の意味を知りたいという理由で、人の心を代弁する手紙を代筆するという普通の人でも難しい仕事を自分の意志で選択し苦悩するというところです。仕事の過程での主人公の意志と行動をとことん計算された美しい絵と独特の透き通った音楽で描き切っているところが心を惹きつけます。

いろんな設定や戦争についてもう一段深い考察をして欲しいところもありますが、そういう疑問を上回る意志の力を感じる作品です。。。

だから自分は見てるんだな、と自分で納得しました。

総合総合評価93「愛している」を知りたいのですという気持ちが伝わる
Aテーマ性の高さ10他の類似のアニメに比べて主人公が自らの意思で言葉の意味を探す姿が印象的
Bシナリオ・演出の良さ8少女の戦闘力が異常に高いなど設定に多々の無理があるが「愛している」を追求する過程でのドラマがよい
Cキャラクターの魅力10美しさと意志の強さをもつ傑出したキャラクター設定
D絵の美しさ/作り込み10文句がつけようのない美しさ
E感動度10なんども繰り返しみて味わいたくなる
F癒し度7シリーズを通して見た時の心の癒され度の大きさ
「ヴァイオレットエヴァーガーデン」公式HPより

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