STORY
高校時代にアニメ研でアニメを作っていた仲良し四人組が社会にでて、それぞれの夢を実現するためにアニメ会社にはいってアニメ作成に奮闘する。
◆SHIROBAKO 全24話 (2014-2015)
REVIEW
自動車開発を33年間やってきましたが、その体験を小説にすると面白いだろうなあとずっと思っていました。様々な部署や会社、偉い人、新人から年寄りまでたくさんの人がそれぞれの専門性をかけてぶつかりあって、喧嘩したり、脅したり、拝み倒したりしながら、スケジュールの逼迫に怯えながら、最後は協力して夜遅くまで取り組む世界。
日々追い立てられ、責められて、悪夢もしょっちゅう。でも、だから、できた商品は子供のように感じる世界で苦しくも楽しい体験でした。
SHIROBAKOもそういう体験ができるアニメです。商品はクルマではなくアニメ。夢をもってアニメ制作会社にはいった若い女性が作品の方向を考え、多くの専門家といろんな調整をして完成を目指しますが、コミュニケーション不足によるトラブルや上の突然の方針転換や意思決定の遅さでスケジュールは破綻、「万策尽きた、、」と嘆きながら苦闘する毎日。
そもそもやりたかったことはなんだったんだろう?と悩みながら。。。新人から超ベテランまでがそれぞれの技術や能力にプライドをもちながらぶつかりながら最後はいいアニメを完成させる姿があって、「ああ、一つの商品を大勢で作る業界はみんな一緒なんだなあ」としみじみします。
元旦にイッキ見しましたが、年の始めににエネルギーをもらえる作品です。お暇な方はぜひトライを。なお劇場版もありますが、TV版(全24話)がおすすめです。
総合 | 総合評価 | 85 | 集団で仕事をするすべての人に | |
A | テーマ性の高さ | 10 | アニメを作りに情熱をかける人たちのリアルなドラマ | |
B | シナリオ・演出の良さ | 9 | 主人公の苦悩を通じた成長をリアルに描く | |
C | キャラクターの魅力 | 9 | それぞれの個性が明確に描かれている | |
D | 絵の美しさ/作り込み | 8 | 絵は特に特徴はないがアニメ会社がアニメ制作を描いているので作り込みは万全 | |
E | 感動度 | 8 | 最後の作品の完成のシーンはぐっとくるものがある | |
F | 癒し度 | 7 | 高校時代からの四人の友情がほのぼのする |